因材施教--「親子関係未来塾」

中国の歴史話-孔子の逸話-因材施教(対象に応じて異なる教育を施す)

ある日、孔子は弟子の子路(しろ)に「優秀な意見をもらったら、すぐに実行に移すべきか」と問われたら、「優秀とはただの思い込みかもしれない。本当はどうなのか、年上の者や経験が豊富な者に尋ねて、相談してみよう。一人で決めるのはやめたほうがいい」と返答した。孔子に感謝して、子路は部屋を出た。

子路が出たまもなくの間、弟子の冉有(ぜん ゆう)は孔子を訪れ、同じ疑問を尋ねた。孔子は「そうです、直ちに行動しましょう。先生は応援するよ」と返事した。その話を聞いて、自信が湧いてきた冉有は先生から離れた。

一部始終を見てきた弟子の公西華(こうせいか)は困惑し、孔子にその原因を聞いた。孔子はこう答えた。「冉有は引っ込み思案な性格で、何をやっても優柔不断。私の言葉ですこしだけ励みになればいいかと。失敗しても収穫は必ずあるから、彼によっては最初の一歩が大事。しかし子路は違う。彼はそっそかしくていい加減な性格、根性も足りないから途中でやめるのも多い。彼の場合、みんなの意見を聞いて、そして細心な指導のもとで行動するほうが最良だと思う」。生徒たちの性格や状況の相違により、異なる意見を与えよう。それこそが教育の真髄、「因材施教」と言われる。

孔子の因材施教の理念は人類共通の教育方針の発端とも言えるでしょう。そもそも孔子は「私塾」を作ったのは、当時の学校は貴族子弟の為のもので一般の人は学校に入る事ができないです。貴族出身でなくても優秀な人材を育てて国の為に働いて欲しいと言う思いで自宅で「塾」を始めたので「私塾」と言う訳。

時代は何千年も流れていて、「親子関係」に関する必要な知識やスキルは何処の学校でも教えてくれません。しかし人間である以上誰でも生まれてから親子関係に関わっている、人生が良くても悪くても全て親子関係に左右されます。親子関係には言うまでもなく、子供は断然弱い立場です、親の世話が無ければ生きて行かれないし、親の接し方などによって性格、人格を形成する。こんな大事な役割を担いでいる親が誰しも「資格」が持ってないまま親になった訳、近年では、親子関係から生じた問題は深刻化に進んでいて、解決策はゼロに近いのは現状です。

《親子関係未来塾》は子育てに躓く親・自身の親子関係に葛藤を持つ人が悩みから解放され、未来へ向う為の塾です。

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