未然防止は親子関係から

今年最後の面接授業「道徳性心理学と犯罪心理学」内容の中に私の関心を一番引いたのは「高齢者犯罪」です。日本の高齢者犯罪は青少年犯罪件数と逆に、近年は増えて来ました。その主な原因は三つです:孤独・貧困・精神障害。

人生の終盤に迎える高齢期、本来は生活基盤の上に退職金と年金で金銭的時間的に余裕のある生活、精神的には子孫に囲まれて、幸せな余生に満たしているはず。更に余熱を社会貢献にするエリート高齢者は尚尊敬されます。では、何故逆に高齢者犯罪がこの様な原因で増えたでしょうか?

人によって状況は様々あると思いますが、共通点として一つ挙げると、人生プランを立てないからであると考えられます。何故人生プランを立っていないか?本人の問題点も処処あるかも知れませんが、根本的には親の子育てに問題があったからである。

人生プランは子供を生まれると同時に親が考えるべき事です。自分の子供はどういう性質を持っていて、どういう性格傾向である、どういう事に興味深い、どういう事が得意、どういう事が苦手、どういう接し方が受けやすい、どういうやり方が効かない、どういう言い方が反発反抗される......子供の成長過程と共に常にこの子の人生プランを修正しながら下書きをしておきます、子供が義務教育終わる段階で本人に渡してあげます。親からこんな立派な下書きが貰えば、子供は自分の価値を思い存分発揮できる質の高い人生プランが立ってられるはず、人生プランが早く定着するとするほど、安定的な老後になる約束の実現率が大きい。でも、人生プランの下書きが無ければ、自分だけの力ではいつまでも思う通りに書けないです。

貴方の親はどんな親ですか?そして、貴方はどんな親になりたいですか?もしこの様な悩みに落ち込んでいるならば、一人で抱え込んでいるのでは解決できませんので、早い段階で専門家に相談しましょう。